世界のサインから Vol.1韓国
世界のサインのトレンドは一体どんな状況?海外の展示会視察の合間に簡単ですが町中を彩るサインを写真に収めてまいりました。
国が変わればトレンドも違う。今後の日本のトレンドも見つかるかもしれませんので、是非チェックしてください。初回は韓国。海を挟んでお隣ですが、サイントレンドは大きく異なっていました。
《駅のホームのサイン》
電飾のファブリックサインです。とはいっても普通のトロクロスにUVで印刷しシリコンゴムを縫い込んで後ろから光らせたり、光らせなかったり。10mm・3mmtシリコンラバーでした。駅によって違いはありましたが、ソウル市内では至る所で目にし、逆に屋内では乳半PETをほとんど見ませんでした。
サイズも高さ2mほどのサイズの物も多く、つなぎ無しでクロスをUVで印刷するのが一般的でした。壁面を塩ビで施工している所はもちろんあるんですが、思った以上にクロスメディアのサインが多かったように感じました。
《駅のフロアのサイン》
フロアサインを発見。塩ビシートにちょっと頑丈なラミネートをしている物でした。日本のラミネートほど凹凸もなく、濡れていると滑りそうな感じではありました。
《電車の車内サイン》
電車の車内は塩ビ系で占められていました。中でも気になったのが、蓄光の塩ビシート。停電などの際にも見えるよう考えられています。ソウル市内は地下鉄がメインなのでこういったサインも大切なようです。
《観光客にも優しい日本語対応タッチパネル案内板》
案内板は韓国語・英語・中国語・日本語に対応のタッチパネル。しかもスワイプも可能。サムスンやLG等電子機器に強い国らしいサインです。日本でここまでできる案内板はあまりないので、デジタルサインに置いて行かれている感じを受けました。。浅見がスワイプ。宋はどこに行こうか考え中。
《ターポリンはレア?》
町中でターポリンはほとんど見かけませんでした。たまたまだったのか、PVC問題であまり使われていないのかは分かりませんでしたが、本当です。こちらではデパートのショーウィンドウのクリスマス装飾目隠しに使われていました。日本ではあまり見かけない光景です。
《クロスを独特な使い方する韓国》
石の壁に両面テープで直接貼っていたり、すごい横長なバナーを多分勝手に掲げてたり、クロスにハトメ打ちして吸盤でガラスの内側から貼り付けたり。クロスを色んな使い方をされていました。
《塩ビ板サイン》
こちらは日本でもよく見かけますが、塩ビ板は見るものの極厚ペットやアルミ複合板をこのような形では使っているのをあまり見かけませんでした。多分ですが、キムチは預け荷物に入れちゃダメみたいです。爆発したら惨事です。
《いたるところでXバナー ハイブリッドメディア》
外で見かけるサインで多かったのがXバナー。お店が外に出すサインとして本当に多かったのがXバナー。日本のような電飾の乳半の昔ながらのサインはほとんどないです。差し替えも楽ですし面積も大きいし扱いやすいし。合理的ですね。材料はハイブリッドポスターペーパーのような貼り合わせ素材にハトメ打ちです。
《段ボール什器》
クリスマスシーズンということもあり、色々な装飾が増える11月・12月。デパートなどでは段ボール什器が非常に多く、凝った展示でお客さんの購買意欲を誘うサインが多かったです。ハニカムは環境にも優しいので色々な所で使われているのですが、よくみるとカット済みの板に余白ゼロで印刷している。プリンターが汚れないか気になる。
《手書きのアートサイン》
インクジェットではないですが、インスタ映えを狙えるサインとしては最適な手書きのアート。そこまで多くはないですが町中にはこんなサインも見かけました。
《韓国といえばネオンサイン》
LEDの特性を生かした色々な形のサインがたくさんあります。飲食店やアパレルに多く、どの町でも輝いていました。日本より圧倒的に多いです。
《いろいろな形の液晶&有機EL》
もはや有機ELといえば韓国。といっても間違いないと思いますが、色々な使われ方をしています。飲食店のメニューボードや、謎のモニュメント。壁面&天井一面有機EL。屋外でも大きな液晶は目立つし何より明るい。
《コルトンさんさようなら。テンションファブリックに置き換わってます。》
いわゆるコルトンが一番多く使われてきたデパートの化粧品コーナー。しっかりテンションファブリックに置き換わってます。コルトンが無くなっていたわけではないのですが、クロスの方が圧倒的に多かったです。
《NIKEで見つけたプリントサービス》
NIKEのショップでプリントサービスを行っていたようで、BrotherのGTXと前処理機のMisterT2が置かれていました。韓国でもこういったサービスは人気だそうで、観光客だけではなく地元の方も多く来られるそうです。
《SDGs関連》
こちらは、全くと言っていいほど見ませんでした。唯一言うとすれば泊まったホテルのタオル交換を節約しよう。あとはカフェで出てきた紙ストローくらい。展示会場でも聞いたのですが、特にリサイクル生地などの需要はないそうで、海外にしか売れてないそうです。
《まとめ》
韓国のサインは日本のサインに比べ《脱PVC化》が進んでいる気がしました。特にクロス系のメディアを使ったサインが多く、職人さんに頼らないでできるセンスのあるサインがあふれていました。ただ、東京オリンピックなどがあった影響か、日本はSDGs関連で環境を意識した商材が多く使われていたりと違った一面も見えてきました。韓国は海を渡ってすぐの場所ですので、日本のメディアもクロスが主流になる日が近いかもしれません。
次回は。。。こうご期待!