店舗・商業施設の空間デザインの展示会【Bamboo Expo】へ取材してきました!
今回で19回目となる、話題の【BambooExpo】へ取材してきましたので、その様子をお伝えします。
店舗・商業施設の空間デザインの提案という展示会だけあり、インテリア関連や、内装材の出展業者が多く出展されている展示会でした。
セルカムユーザーさんも出展されていましたのでご紹介させていただきます。
【Abode様】ホームページはこちらをクリック!
洗練されたデザインと機能性を追求するファニチャーレーベルのAbode様。
スタイリッシュな家具を設計・製造されている会社で、硬質フェルトなどを加工してインテリアにワンポイントアクセントを加え、温かみのある商品を提供されています。
以前は抜型で硬質フェルトをカットして作られていたそうですが、昨年ZUNDをご導入いただいてからは自社内での加工に切り替えたそうです。導入前に、弊社でも何度もカットテストを行ってAbord様の硬質フェルトに最適な刃物・速度などを見つけ出し安定した加工をされているとの事です。
硬質フェルトには、リサイクルされたペットボトルを55%ほど使用しており、サスティナブルな面でも注目されているそうです。他にも廃棄された洋服の生地を30%・リサイクルされたペットボトル25%使用している素材もあるそうです。
【導入機器】
【リディアワークス様】ホームページはこちらをクリック!
近頃、街中でよく見かけるようになってきたテンションファブリック。そのシステム【LUFAS】を販売されているリディアワークス様。
内装壁面をそのまま内照式のグラフィックスに変えることができるテンションファブリック。いろいろなメーカーからフレームやシリコンラバーが販売されていますが、各社独自性を持ったものが多いのが特徴です。
中でもリディアワークス様のフレームはシリコンゴムをかませる部分に返しが付いているほか、奥まで差し込める余裕を持っているので、縫製時の多少のサイズ変化に対応することができます。
この構造で特許を取得しているそうで、他社製品と比較して簡単に施工をすることができるそうです。
【株式会社五十嵐製紙様】
越前和紙の職人さんが集まったブースがあり、お話を聞いてみると、面白い商材がありましたのでご紹介します。
【Food Paper】3代目の現在小学生のお孫さんが、小学校の夏休みの宿題で野菜などの廃棄する部分を使って和紙を作れないか?という課題に取り組んだのがきっかけで生まれた商品だとか。
玉ねぎの茶色い部分の皮や、長ネギの青い部分。そんな廃棄されがちなものを有効活用し、新しい風合いの商品を作るなんて独創性がすごいし、まさにSDGsが当たり前になりつつある世の中にぴったりな商材。
【株式会社長田製紙所様】
他にも越前和紙ブースで商品をご紹介いただいたのは【株式会社長田製紙所様】。他社の手すき和紙よりも、より凝った作り方で作られている会社様。
単体でのインテリアとしてそうしょくにつかうのもいいのですが、インクジェットとの組み合わせの事例などもご紹介いただき、平面だけではなく、重ねてレイヤーで見せるという技術もあるそうで、内装のアイデアとしては非常に勉強になりました。
【足立硝子株式会社様】
どんどんインクジェットとは離れていきますが、次は店舗装飾などをされている会社様、デザイン会社様にお勧めしたいガラス加工会社の【足立硝子株式会社様】。
何よりブースが非常にかっこよかったです。いわゆるフロートガラスに文字やテクスチャーを浮かび上がらせる特殊な手法で作っているそうで、Aiデータをお送りいただければオリジナルのデザインガラスを作ってくれるそうです。しかも、出来上がりのミニチュアを作成してくれてサンプル確認もできるのだとか。また、飛散防止フィルムも貼ることができるので、非常に実用的。
インクジェット業界はAiデータの扱いに慣れている方ばかりなので、これは面白いのではないでしょうか?かっこいいインテリアを作るのにお勧めの会社さんでした。
【合同会社森林堂様】
先日Ohno Inkjet Consultingの大野様の記事にも取り上げられていました【合同会社森林堂様】。
着物などの製作段階に出る糸くずを再利用する形で作られた特許出願中の紙を開発された水戸様。なんでも印刷テストにKornitやSwissQを使って印刷されたとの事。セルカムとも間接的ではありますが、つながっていました。
こちらの紙は水性顔料・UVインクとの相性も良く、非常にきれいに印刷できたそうで、実用化に向けて準備中といったところでした。
【まとめ】
インテリアの業界向けの展示会ではありましたが、インクジェットの業界とも近い関係にあると再認識した展示会でした。実際Abode様をはじめ、家具メーカーさんにもデジタルカッティングマシンのZUNDは導入されていますので何かの形で関われたらと思いました。