【イベントレポート】おもてなシルク展2026春に行ってきた!最新プリント事情と注目の新機種
年が明けて、本格的な春がやってきました。桜の開花もいよいよ間近ですね。
春先から初夏にかけて、私たちTシャツ業界は大忙しのシーズンを迎えます。Tシャツのプリントといえば、皆さんは「インクジェット派」でしょうか?それとも「シルクプリント派」でしょうか?
シルクプリント: まとまった量を作りたい時や、パキッとしたはっきりした色を出したい時に最適。
インクジェット: 多色使いや小ロット、滑らかなグラデーション表現が得意。
これまではこのように分けられることが多かったのですが、最近はお互いの技術が歩み寄り、境界線がなくなってきています。「プリント方法が違うから」と垣根を作ってしまうのは、今の時代すごくもったいない!
最近はデジタルプリントTシャツの分野でDTF(Direct to Film)が大変な勢いを持っていますが、実は「進化した昔ながらのシルクプリント」や「最新の小型プリンター」も今とても熱いんです。
ということで今回は、2月25日〜26日に東京・新橋の『理想科学工業株式会社 プリントクリエイト事業部』で開催された『おもてなシルク展2026春』へ取材に行ってきました!当日の様子をレポートします。
【今回初展示】大注目のハイブリッド小型プリンター「SAWGRASS VersiFlex SG500」
今回の取材で個人的に一番の目玉だと感じたのが、初展示されたこちらの新機種【SAWGRASS VersiFlex SG500】です!デスクトップに置けるA4サイズ対応の昇華プリンターなのですが、これがなかなか面白いんです。
最初はスタッフの方の説明を聞いても「どういうこと?」と理解が追いつかなかったのですが(笑)、簡単に言うと**「昇華染料バージョンのTRAPIS(トラピス)のようなシステム」**。
ここがスゴイ!VersiFlex SG500の特徴
インク構成: C/M/Yの3色 + K(黒)の代わりに入る【EXPANDER】インク。(※Kインクが入っていないため、ブラックは3色の混色で表現します)
1台で2役のハイブリッド:
汎用の転写紙を使えば、通常の昇華転写用としてポリエステル等にプリント可能。
【EXPANDER】インクと専用転写紙を使えば、コットンTシャツや木のコースターなどにも転写可能!
美しい仕上がり: 顔料転写のTRAPISに比べ、粒状感がほぼなく、非常に滑らかなグラデーションを表現できます。
導入前の注意点 TRAPISと原理が似ているため、イメージ部分の「シートを貼った感」は少しあります。また、あくまで昇華染料を使用しているため、耐候性が低く、紫外線の当たる場所では色が飛びやすい(退色する)という点には注意が必要です。
とはいえ、「これからプリント事業をスタートしたい」「まずは小型機から始めてみたい」という方には、これ1台とプレス機さえあれば昇華もDTF的なこともできるため、非常にぴったりなプリンターかもしれません。
本体価格も¥298,000-(専用RIPソフト付属)と、イニシャルコストを抑えてスタートできるのも魅力的ですね。

デジタルと融合!進化したシルクプリント設備も必見
新製品のプリンターだけでなく、イベント名にもなっている「シルクプリント」の進化も見逃せません。誰でも簡単に、省スペースで始められる工夫がたくさんありました。
専門知識不要!サブスク型「分版ソフト」
こちらはサブスクリプションタイプの分版ソフト【※分版ソフトの名前を入力】です。 Jpegなどの画像データから、使用するインクの色や色数に合わせて自動で版を分けてくれます。専門的な知識がなくても直感的に操作できるため、分版作業のハードルをグッと下げてくれます。商品の詳細はこちらの記事参照ください。
環境に優しいデジタル製版機「GOCCO PROシリーズ」

ショールームで見学できたのは、小物などにも使えるデジタル製版機『GOCCO PROシリーズ』の4機種(【QS2536】 / 【QS1836】 / 【QS200】 / 【QS100】)。 最大の魅力は、乳剤などの薬剤や、水洗いなどの大掛かりな設備が一切不要なこと。小さな作業場でも、環境にしっかり配慮しながらシルクプリントを始められます。
すぐに仕事に繋がる!一体型の「3版刷り台」
こちらは、3版の小型ベルトコンベアー式乾燥炉が一体型になった刷り台です。 1枚ずつ位置合わせを行い、3版すべての準備ができたら、あとは「刷って乾かす」だけでプリント完了!仕組みが至ってシンプルなので、導入したその日から即戦力としてお仕事に繋げることができます。
おわりに
今回取材させていただいた『おもてなシルク展』は年に1回の開催ですが、最近は地方でも「出張体験会」のような形で開催される予定があるそうです。
もしお近くで開催される際は、ぜひ実際に足を運んで、最新のプリント技術を体感してみてくださいね!





