【出展レポート】OGBS2026にて、グッズ制作の新常識を発信&情報収集!MUTOH、Roland、MIMAKIにも迫る!
推し活の流れを汲んでさらに盛り上がりを見せるグッズ製作業界。
そんな中、2026年9月15日(火)~16日(水)の2日間、東京・池袋にあるサンシャインシティにて、今年もオーダーグッズ・ビジネスショー《OGBS》2026が開催されました。
弊社も出展し、日々進化を続けるグッズ製作の最前線に飛び込んで参りました!

●セルカム株式会社
セルカムブースは、2種類の機械と全8種類のメディアを展示いたしました。
今回の展示内容は、
・UVのラベルプリンター
・イベントやグッズ製作などに活用できるメディア
・卓上プロッター
の3つです。
その様子をピックアップしてお届けします。
・印刷からカス取りまで1台で!高機能ラベルプリンター【AJ-330E】


【AJ-330E】は、UVインクを使用したラベルプリンターです。印刷からカッティング、カス取り、巻き取り、さらにはラベルを小巻にするためのスリットまで、なんと1台で完結でます。
OGBSでは、印刷→カッティング→カス取り→巻き取りまで一連の流れのデモを行いました。
CMYK+W+Vrのインクを搭載しており、バーニッシュインクを用いてラベルのテクスチャを変えることも可能です。
ラベルはオフセット印刷による大量生産が多い一方、【AJ330】では、そうした大量生産では対応しにくい小ロットのラベル製作にも対応できます。さらに、UVインクならではのテクスチャを活かした付加価値のあるラベルを作成できるため、小ロット×独自性の2本柱で製作が可能です。
純正のロールはなんと1000m巻きなので、ロールを変える頻度も少なく使用することができます。
・高速でパッケージを切り抜き!卓上カッティングプロッター

今回は、枚葉の自動給排紙装置付カッティングプロッター(品番未定)をご紹介いたしました。
ハーフカット、ダイカット、さらにはクリース(罫引き)やペンプロットまで、このコンパクトな機体で行うことができます。2軸取り付け可能なので、2種類の作業が1度に行えます。
また、注目はキスカットの精度。データが埋め込まれたQRを読み込むことでカット動作を始めます。ずれが少なくカットできることや、刃の圧力を数値で調整できることも、再現性のある製作に繋がります。
A3ノビのサイズまで入るので、コンパクトなサイズながらも多くの需要に応えられるプロッターです。会場では後述のFabroでお名前シールを製作したり、クリース(罫引き)を生かしたボックス製作のデモを行いました。
2種類の布系メディア【Fabro】【NUNOHARE】

同じ「貼れる」布系メディアでも、2種類比較して検討していただきたいのが、セルカムオリジナルの【Fabro】と【NUNOHARE】です。
【Fabro】は一度貼ったら剥がれない、強粘着の糊を使用しています。洗濯をしても剥がれないので、何度も繰り返し使うお名前シールといった用途に最適です。
また、【NUNOHARE】は、貼って剥がすことができるため、マラソンランナーのゼッケンや、アパレル商品の値引きシールなど、短期間での使用にお勧めです。 こちらは洗濯をすることはできませんが、催事などで活躍する特殊なメディアです。
・UV印刷は新たな次元へ!UV-DTF【SELSYNC】

専用フィルムを使用し、UVインクを転写できるシート【SELSYNC】。印刷が難しい曲面や、インクが定着しにくい木材・ポリプロピレンなど、さまざまな素材への転写が可能です。
UV-DTFとも呼ばれる通り、フィルムによって転写する仕組みなので、「抜き」のデザインと多色印刷を両立させたインクの転写ができることが魅力です。
ワインボトルなど、密封されているボトルにもインクを転写できることから、グッズを製作されている方々から好評の製品でした。ボトルに関する印刷に関しては、ラベルプリンター【AJ-330E】と合わせてチェックしたい製品です。
・フラットベッドUVプリンターで印刷できる【SCフェイスシールFAZ】

セルカムブースのメンバーも何名か腕や顔に付けていたのが、【SCフェイスシールFAZ】。フラットベッドタイプのUVプリンターで印刷ができる、かぶれにくいフェイスシールメディアです。
絆創膏にも使用されている低アレルギー性のアクリル系粘着剤を使用しており、肌に直接貼っても安心です。フィルム自体は無色透明なので、肌に貼っても目立ちにくいことが特徴です。貼って剥がすことができるシールなので、フェイスペイントやタトゥーシールでよくある、中々落ちない……というお悩みも回避できます。
・特殊DTFサンプルも展示!フォイルにオーロラでTシャツにワクワクを

今回新たにサンプル帳を作成し頒布していたのが、グリッターやオーロラといった特殊DTFフィルムです。
ゴールド、シルバー、ブロンズやローズの【Foilシリーズ】は、Tシャツを並べると一番に目を引きます。
他にも、【オーロラ】と呼ばれる光の当たり方によって色が変わるサンプルや、ギラギララメの【グリッター】、再帰反射の【リフレクト】から【ゴールド】など、従来のTシャツから一歩差別化を図ることができるフィルムが勢ぞろいです。
●武藤工業


ここからは、プリンティングソリューションにフォーカスして他出展社のレポートをお届けします。
MUTOHはM2 Print!と呼ばれる新ソリューションを出展していました。M2 Print!とは、MUTOHが特許取得予定のアクリルグッズ製造工程に旋風を起こすワークフローのことで、以下の4工程に分かれます。
1.MPインクでフィルムにプリント
2.フィルムカット
3.アクリルを2枚使いシートをサンドイッチ
4.アクリルカット
MUTOHならではのMPインクだからこそできる、粒状感の無い仕上がりやみずみずしい透明感、フチなしカットといったハイクオリティな製作をさらに効率化させるワークフローです。
・MPインクで高品質×省人化をスタート!【XpertJet 6102 MR Pro】

【XpertJet 6102 MR Pro】は、従来機では1つだったプリントヘッドを2つに増やしたことで、印刷のスピードがアップ。さらに乾燥機能も強化されました。2レイヤーのカラー+白版印刷でも、【VJ-628MP】では0.54㎡/hだったところが【XPJ-6102MR】ではなんと1.71㎡/hに。従来比約3倍の速さで印刷できます。
MPインクを生かしたロールtoロールでの印刷なので、夜間も機械を回したまま帰宅することができ、省コスト化に対応しています。
また、MPインクはUVインクと比較して膜厚が薄いため、使用するインク量を抑えることができ、インクコストの低減にもつながります。
インクはCMYK+LC/LM/LB/OR+Wの9種類。中間色による滑らかなグラデーションや、オレンジインクによる鮮やかな発色を実現します。
・高速UVダイレクト印刷で筒を彩る【HSC-01】

次にご紹介するのが、18mmまでのハイギャップ印刷が可能なシリンドリカルプリンター【HSC-01】です。
角丸の四角柱から円筒形、さらには曲面やテーパーまで、対応形状の幅が広いのが特徴です。ハイディスタンス着弾技術により、これまでは印刷が難しかった凸凹形状への印刷ができるようになりました。
UVランプが2種類搭載されているため、透明・半透明のボトルにも有色のボトルにも1台で対応できます。
大きさや形状、モードにはよりますが、W+カラーでの印刷速度は1本あたり約60秒の高い生産性を誇ります。
※仕様変更が行われる可能性があります。
●Roland


続いて、Rolandブースのご紹介です。Rolandからは、これまでアナログな方法で行っていたひと手間の作業を能率化させるプリンターが多数出展されました。これまで当たり前に行っていた作業の短略化ができるようになったことで、他のタスクに時間を割くことが可能になりました。
また、DTFインクは性能そのままに単価を下げたことで、生産におけるコストパフォーマンスがアップしました。
・数値で微調整可能なシリンドリカルプリンター【RC-300】

Rolandからもシリンドリカルプリンター【RC-300】が登場。これまでのRolandの機械では、フラットベッドのUVプリンターに回転軸を付ける印刷方法がありました。しかし【RC-300】では、対象物を回転させながら形状に沿って連続的に印刷を行うヘリカル(螺旋状)印刷を採用したことで円筒物に継ぎ目無く全周印刷ができるようになり、製作の可能性が広がりました。
大きく変わったと言えるのは、セッティングの工程が簡単にできるようになった点です。多くの海外製品では職人技でのネジの調整が必要であったため、印刷対象物の交換や設定に時間がかかることが難点でした。【RC-300】では、印刷対象物の角度や長さを50個まで登録できること、また、回転量をレーザーで測定し数値で微調整が可能であることから、セッティング工程を大幅に短縮できます。
新インクを採用し、これまでで一番の高密着を誇ります。ガラス系にも印刷が可能です。細かい文字も印刷できることも大きな魅力ですね。
・UVプリンター【MO Series】にカメラ機能搭載!新発売【IO-300】も(参考出展)

おなじみ【MO-Series】は、新しくカメラソリューション機能を備えたモデルを展示していました(参考出展)。スキャンデータをもとに印刷するので、治具いらずで印刷が可能です。
また、実機の展示はありませんでしたが新発売の【IO-300】も情報が公開されていました。バキューム機能と位置決め用ガイドピンが付いたことで、マスキングの工程が省略できるようになりました。
さらに見逃せないのが2種類の新インク、【EUV-A】と【EUV-H】。
【EUV-A】は柔らかく、曲げにも強いインクです(右写真)。プライマー無しでアクリルに密着するので、フチなしカットが可能になりました。もう一方の【EUV-H】は硬いUVインクなので、工業系の生産ラインで役立ちそうです。
●ミマキエンジニアリング

MIMAKIブースからは、生産力も色域も、さらには印刷サイズまで、「これがあったら……」を叶える新製品が多数登場しました。
今回も盛りだくさんの新製品の中から、生産性も色もサイズも妥協しないDTFプリンターとUVプリンターをご紹介します。
・8本の白インクでワンロール丸ごと印刷!【TXF330-800】

【TXF330-800】は、仕事を止めずに表現を広げることにフォーカスをした新型DTFプリンターです。
インクボトル16本のうち、ホワイトインクはなんと8本搭載。100mのロールをインク交換いらずでまるごと出力できる計算です。
メンテナンス機能も充実しており、白の攪拌機能やノズルリカバリーはもちろん、ワイパーの改良によりヘッド周りにインクが飛び散りにくくなりました。
インクは生産性重視のCMYK+Wと、表現力重視のCMYK+SB(スカイブルー)/PP(ペールピンク)+Wの2つのスタイルが選べます。新たに追加された中間色のSBとPPにより、キャラクターの肌も粒状感が目立たない仕上がりになること間違いなしです。
・カメラ付き・最大厚250mmで印刷はもっと自由に。【UJF200 Series】


新製品【UJF200 Series】からは、A2サイズが印刷できる大型の【UJF200-6042】とA3サイズまでのコンパクトな【UJF200-3042】が登場。
注目の点は、やはり蛍光インクにより、CMYKでは表現できない高彩度まで手が届くようになった点です。蛍光ピンクと蛍光イエローの2種類のインクが搭載されました。
さらに最大厚が250mmであることから、スーツケースなど大型の対象物にもを印刷が可能です。
オプションでカメラ印刷機能を搭載し、治具いらずでプリントできます。【UJF200-6042】にはベルトオプションも付けることができ、生産ラインのコンベアなどと接続して印刷を止めずにラインを流し続けることができます。
●まとめ
他にもメーカーや製作会社など多くの出展がありました。今回はセルカムとメーカー3社のブースの様子をお届けしました!
それぞれ持ち味がある各ブースは非常に見応えがあり、グッズ界隈での動向や製作現場について、セルカムとしても勉強になりました。
これからも印刷業界の第一線情報をお届けします。製品の導入を考えたいというご希望から、プリンターやメディア、製作に関してのお悩み事まで、気になる点がございましたらセルカムまでお気軽にご連絡ください!





