Roland東京 クリエイティブセンター訪問レポート
コロナウィルスの影響で、ショールームまで足を運べないというお客様の声から、メーカーさんなどのショールームの雰囲気を味わっていただきたく、ショールームに直接お邪魔させていただき、新商品の情報や、メーカーさんの生の声をインタビューしてまいります。
第一弾は【ローランド ディー.ジー.株式会社】東京クリエーションセンターへお邪魔させていただきました。
セルカム東京支社の担当をしていただいております、担当営業 倉橋様にご案内いただきました。
【LEC2⁻640・330に新色搭載】
--Roland dgさんで今一番Hotな話題は何ですか?
今年の1月に販売開始になりました新製品のロールtoロールプリンター《LEC2-640・330》に新色のレッドインク・オレンジインクが搭載可能になり、色域が広がり、より鮮やかな表現が可能になりました!
--レッド・オレンジ系のカラーの鮮やかさが際立っていますね。
そうなんです。今までのロールtoロールのUVプリンターでは、他社製品含め、特色のレッド・オレンジを搭載していなかったため、どうしてもレッド・オレンジ系のカラーが沈んで見えがちだったのですが、これからはUVでも鮮やかというのがスタンダードになってくるのではないでしょうか?
さらに、インクの臭気も以前のインクから改良を加え、かなり低臭気になったと思います。また、専用脱臭機のオプションも準備しておりますので、より安心・安全な環境でご使用いただけます。
【細かい文字・細線の表現力】
--細かな文字がかなり鮮明に再現されていますね!今までのシステムと何か変わったのですか?
よくぞ気が付いてくれました。ここまで細かな文字・細線が表現できるようになったのは、《LEDランプの変更》・《プリントヘッドの変更》の2点が大きく影響しています。まずは新型のLEDランプでUVライトの照射量を上げ、インクをより早く硬化させることにより、インクの無駄な広がり、滲みを抑えることができるようになりました。また、新型のプリントヘッドに関しても、各色独立ヘッドではなく、1つのヘッドから全色吐出させるシステムにした為、プリントヘッドのずれなどが、ほぼなくなり、インク着弾精度が安定した為、細かな文字、細線の表現できるようになりました。プリントヘッドの高さも従来の《Hi》《Low》に加えて《SuperLow》の3段階設定で変更可能です。最大印刷厚も、1mm厚まで印刷が可能なので、より色々な種類のメディアに印刷が可能です。
また、今回のリリースのタイミングで、軟包装向けの巻取りのオプション《テンションバーユニット》をリリースさせて頂いたため、軟包装用の薄いフィルムでも安心して送り出し・印刷が可能となりました。これからパッケージ業界へどんどん売り込みをかけていきたいと考えています。
【ラベル業界・パッケージ業界必見オプション】
--私の経験からなのですが、枚葉の用紙に印刷をされたいというリクエストが以前ありまして、現行のロールtoロールプリンターでは、かなり苦戦して、ユーザーのニーズにこたえられなかった経験がありました。
ご安心ください。今回は、軟包装向けの巻取りオプションのほかに枚葉の用紙に対しても印刷ができるオプションの《拡張テーブル》をご用意しました!
--そうなんですね?パッケージ業界のサンプル作成などにも使えそうですね!
やはり、パッケージ業界からも、色域が広いUVプリンターが欲しいとの要望が強かったため、開発に力を入れさせていただきました。もちろんパッケージ業界では、用紙のカットも必須ですから、《LEC2-640・330》の新色追加は待望のマシンといって間違いないのではないでしょうか?
【サイン業界へ向けての戦略】
--サイン業界向けとしてはどうですか?
以前の機種が、定価で約¥6,000,000-と高額でしたので、なかなか手が出せないユーザーも多かったかとは思いますが、大幅な価格の見直しにより、本体価格を定価¥3,300,000-まで下げましたので、より導入しやすくなったと思います。インクの価格も以前のインクより、低価格が実現し、CMYKのインクでcc単価¥27-まで下がりました。
サイン業界のユーザー様にとっても、導入しやすいプリンターといえるのではないでしょうか?
また、ロールtoロールの機種で、プライマーを搭載できるのも強みの一つです。プライマーを入れることによって、印刷後はインクが密着していたが、時間がたつと剥がれてしまうといった難しいメディアに対してもしっかりと定着させる事ができるようになり、更に汎用性が高まったとも言えます。
--勝手なイメージで恐縮ですが、Roland dgさんの強みはグリーン系のカラーが強いと思っていましたが、レッド系の色域も広がり、写真などのプリントに強くなってきている様に感じました。他に、Roland dgさんの強みってどこがありますか?
そうですね、実は、Roland dgのロールtoロールプリンターは、ピンチローラーに秘密があり、他社メーカーに比べ、メディアの引き戻し精度が非常に高いと評価をいただいています。なので、昔から、アイロンプリントの制作を行っているアパレル制作会社さんや、シールを作成している会社さんからの評価が非常に高く、機械の買い替えリピート率も高いです。
【LEC2-640・330の注目ポイント】
--そうだったんですね!恥ずかしながら、改めて聞くと勉強になります。この新型の【LEC2-640・330】の売りのポイントを5つ挙げてもらえますか?
1つ目は、品質。小文字や細線が非常にきれいに印字できるようになっところです。
2つ目は、色域。特色のインクが搭載できるようになったことで、大幅に色域が広がりました。
3つ目は、価格。以前の機種に比べ、約半分まで落としたことにより、よりお求め安くなりました。
4つ目は、オプション。オプションを付ければ軟包装・枚葉、最大1mm厚まで対応となりました。
5つ目は、プリント&カット。やはり引き戻しの精度が非常に高いので、より正確なカットができます。
他にも。。。
--挙げればどんどん出てきますね!いいことです。
このような時期なので、なかなかご来社が難しいとは思いますが、是非落ち着いたらお気軽にショールームへお越しいただきたいです。出力のテストや、サンプル作成も行いますので、是非ご興味ある方いたしたらご連絡ください!
【新型カッティングマシン CAMM-1 GR2-640/540】
--ありがとうございます。せっかくなので、ほかの商品もご紹介いただけますか?
ぜひ喜んで!Roland dgでは、今回ご紹介したロールtoロール以外にも売れ筋のLEFシリーズ。ほかに、モデリングマシンや箔押機、そのほかにもTシャツプリンターなどもあります。それから、実は明日実機が届くのですが、新型のカッティングマシン《CAMM-1 GR2-640/540》が近日発売開始になります。
--1日来るのが早かったですね。どんな機械ですか?
カッティングプロッターに関しては、ほぼほぼ完成されている機械なので、大幅な変更はないですが、何より、54インチでこの価格?といった驚きのお価格でのご提供となりますので、他社のプロッターを導入する前に、一度比較検討していただいてもいいのではないでしょうか?
【価格・精度は?】
--価格が魅力ですか?おいくらですか?
54インチで¥398,000- 64インチで¥548,000-です。illustratorのプラグインでも動きますし、印刷との組み合わせでVersaWorksを使ってのカットももちろんできますよ。
--肝心の精度どんな感じですか?
幅が610未満であれば、流し8000mm 610を超える幅であれば、流し4000mm。
--4000mmですか。十分ですね。そこまで長い距離を一度にカットすることも珍しいですもんね。
そうなんです。実際10mとかの流しでカットすることなんてほとんどないですからね。
--こちらも実際見ることはできますか?
ショールームにご来社いただければご覧いただけます。
【今後の展望】
--皆様にお会いできるのが楽しみですね。最後にご質問です。今後、Roland dgさんの今後の開発に力を入れていこうと考えているプリンターの種類は何ですか?
各社レジンインクなどの開発に注力されていたりしますが、RolandとしてはやはりUVに力を入れ開発を
進めていくと思います。海外のRoland dgでは、XTの改造機でTシャツプリンターなんかもやっていますが、諸事情により。。。
--聞きたいお話がどんどん増えていきます。時間がいくらあっても足りません。これからもどんどん攻めた機械開発をお願いします!今日は本当にありがとうございました。
これからも宜しくお願いします。
--倉橋様 ありがとうございました。
【まとめ】
新型の《LEC2640・330》に関しては、細かく鮮やか!そんな印象の素敵なマシンでした。他にも、グッズの制作サンプルが非常に多く、見ているだけでもどんどんアイデアが浮かんでくるようなショールームでした。ここだけの話、オフレコで。なんて話もたくさんしていただきまして、いろいろと勉強させていただけました。是非、落ち着いたらショールームまで足をお運びください。
今回ご紹介させていただきました、機械の詳細はこちらをご覧ください。
《製品情報》
次回のショールームレポートは??