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swissQprint Japan 訪問レポート

swissQprint Japan 訪問レポート

ショールーム訪問第四弾をお送りいたします。

第四弾は、【swissQprint Japan株式会社】新横浜ショールームへお邪魔してまいりました。

代表取締役社長 大野様・アプリケーションエンジニア 田中様にご案内いただきました。

サインディスプレイ業界で働く人であれば、どなたでも耳にしたことはあるけれど、、、

といった方も多いと思いますので、まずは改めて会社のご紹介をいただきました。

ーーswissQprint AG スイス クリーサーンに本社を置くハイエンドUVインクジェットメーカー。

2007年に創立、今年で15周年。日本上陸は今年で10周年を迎えます。

累計の販売台数は全世界で約1500台。国内での累計販売台数は約50台。全世界的に販売台数を伸ばす急成長企業。ヨーロッパでは6年連続で同一クラスのトップを誇るトップメーカーです。

ーー会社の生い立ち ZUND社とのつながり

もともとは、セルカムで販売を行っているカッティングプロッターZUNDで製造していたフラットベットUVプリンター事業が完全別資本として独立した会社でもあり、機械同士の連携という意味でも非常に相性のいい組み合わせともいえるプリンターメーカーと言えます。

ーー最新機種 Nyala4デモ機展示開始と伺いましたが詳しくお聞かせください。

昨年10月アムステルダムで開催された【FESPA Global Print Expo 2021】にてお披露目となった【Generation4シリーズ】。先日swissQprint Japanにも到着し、国内で実機をご覧いただけるようになりました。

ーー以前のモデルから進化したポイントを伺えますか?

一番大きな変更点としてはプリントヘッドが最新型になり、最高解像度が1080dpiから1350dpiに上がりました。最生産性は206㎡/hでNyala3と同じ㎡数を生産できますが、最高解像度が上がったため、画質が上がった状態での生産性を維持することが出来たという点で大きく性能アップしたと言えます。

ーーその他、ココが凄いといったアピールポイントはありますか?

【Generation4シリーズ】は、【Karibu】から導入されたバキュームシステムが採用され、より的確にバキュームエリアの設定を行うことができるようになりました。今までのシステムでは、小さいサイズを面付けする場合などに空いてしまった間隔部分の吸い込みを防ぐために、マスキングテープなどで覆う必要がございました。

このシステムでは、ラインごとで吸い込みのオンオフを設定できるため必要エリアのみに吸着設定ができます。またサイレンサーの付いたバキュームは非常に音が静かなので、ほかの作業を邪魔することなく印刷ができます。

ーーフラットベッドプリンターで重要になってくる、メディアの原点セットについてお聞かせください。

原点合わせのセットピンは2種類あり、赤色のタイプは、厚みのある板物などを固定できる3mmのビス。銀色のタイプは、厚みの薄いものを固定する0.7mmのビスです。ねじ止めできっちり固定できるため、誤差もほぼなく原点セットができます。

これにより正確な両面印刷を可能とし、ズレを心配することなく美しく印刷をすることができます。

横方向だけではなく、縦方向にも等間隔で固定の穴を設けている為、面付しての原点セットも正確にセットできます。

 

ーー豊富なインクカラーバリエーション

色数が非常に豊富で、【C,M,Y,K,Lc,Lm,Lk,Or,W,V,P,Ny,Np】の中での組み合わせで多彩な表現を可能とします。

《左上》Ny/Np ネオンカラー 《右上》Or オレンジ

《左下》P プライマー 《右下》V バーニッシュ

ーーUVネオンインク【ネオンイエロー/ネオンピンク  Ny/Np】

昨年4月に、UVインクジェット初のネオンインクを発表。これにより、蛍光色を使ったサインをオンデマンドで製作可能となり話題になりました。

ポスター・POP・案内板・警告などの注意喚起のサインなどに最適です。

またブラックライトにも反応しますので、クラブなどのサインとしても面白い表現ができると思います。

ーー肌色や、鮮やかさの表現には欠かせないオレンジインク【オレンジ Or】

【C,M,Y,K,Lc,Lm】の混色ではなかなか思い通りのオレンジの発色が出にくいインクジェット。swissQprintではオレンジインクを用意している為、オレンジの発色の良さをしっかり表現することが出来ます。

このオレンジのおかげで、人の肌などの色彩も沈むことなく表現できるので、サインディスプレイ業界だけではなく写真などの印刷を行う会社様への導入も非常に多いプリンターと言えます。

ーーメディアとの密着性を上げるプライマーインク【プライマー P】

swissQprintのプライマーはガラスやアルミなどに対して非常に強い密着性を持っています。そのため、インクの割れや剥がれが心配される素材に対しては、プライマーをカラー層の下に印刷しインクの密着性を上げます。

これにより、様々な建材などの素材にも印刷できますのでインテリアなどでも多く使用されています。

ーー付加価値を与えるバーニッシュインク【バーニッシュ V】

インク表面の表現を4段階【Matte,SemiGloss,Gloss,DropGloss】に仕上げるバーニッシュインク。こちらの表現により通常のカラーだけではなく多彩な表現を与え、印刷物の仕上がりをより美しく付加価値を付けて仕上げることが出来ます。

ーー目の錯覚を利用した高級感のある表現。

目の錯覚を起こす様なDroptixの技術を用いた表現も可能で

平面の印刷なのに奥行きが出てくるこの表現も、swissQprintならではの表現です。インクを球状に盛り上げレンズのような役割を持たせ不思議な感覚を味わうことが出来ます。

 

ーー機械の性能が大きく出る厚盛印刷も大得意。

同じ位置に何度も正確にインクを重ねることでできる厚盛印刷ですが、ここまで正確に印刷を重ねるのは非常に大変です。swissQprintのノウハウが詰まった高精度の着弾精度により、きれいな厚盛印刷を可能にします。垂直にインクを盛ることによりエッジがしっかりと見える立体印刷などが非常に得意です。

また、印刷速度が速いため、短時間できれいに点字などのサインを印刷することが可能です。


このほかにも見どころはたくさんございますが、是非気になる方は新横浜のswissQprint Japan迄お越しください。

また、全世界的にもコロナが徐々に落ち着きだしていますので、展示会等でもお会いできる機会が増えてくると思います。

今までは名前だけ知っているけれども。。。といったお客様でも是非ご覧いただきたく思いますのでよろしくお願いいたします。


ーー大野様、田中様、本日は誠にありがとうございました。

4月中はデモ月間としておりますので、ご希望のお客様はぜひ弊社営業までお問い合わせください。

今回ご紹介させていただきました、機械の詳細はこちらをご覧ください。

《製品情報》

【Nyala4】

【Impala4】

【Oryx4】