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JAPAN SHOP 2026レポート! ミマキの新型プリンターにも注目

JAPAN SHOP 2026レポート! ミマキの新型プリンターにも注目

3月3日(火)~6日(金)の4日間、東京ビッグサイトにて開催された店舗総合見本市『JAPAN SHOP 2026』を視察してきました。

店舗総合見本市『JAPAN SHOP』は、什器や照明、壁紙などの建材を中心に、商空間づくりに関わる製品や設備が集まる展示会です。素材だけでなく、それらを加工する機械も多数出展されています。今回は、注目の新しい材料・機械を中心に出展ブースをご紹介します。

株式会社ミマキエンジニアリング

4月より販売開始となる、ロールメディアとリジッド(ボードなどの硬質メディア)の両方に対応したハイブリッド型UVプリンター【MIMAKI UJ330H-160】を展示。

本機は従来のUVプリンターの技術をベースに、新たにバキューム吸着式ベルトコンベアを搭載。これまで対応が難しかった素材や厚みのあるメディアにも、より安定して対応できる一台へと進化しました。


ピンチローラーレス搬送の進化

最大の特長は、ピンチローラーを使用しないバキューム吸着式ベルト搬送。透明メディアにローラー跡がつく心配がなく、反りやすい厚物ボードや軟包装素材も安定して固定できます。

また、8分割のバキュームゾーン制御により、必要な部分だけを効率よく吸着。搬送トラブルや再出力リスクの低減につながります。


✓ ピンチローラーレスのため、透明メディアにローラー跡がつかない

✓ 厚物・反り素材の安定した搬送が可能
✓ 8分割のバキュームゾーン制御で効率的に固定
✓ 必要な部分のみに吸着し、メディアのロス削減に貢献

低臭気UVインクで環境配慮

新開発のUVインクは、従来同等の密着性・耐候性に加え、約170%の伸縮性を維持しつつ、臭気を約30%低減。CMR Free設計で作業環境にも配慮されています。実際に出力中に確認しましたが、思っていたよりもにおいは控えめでした。

✓ 臭気を約30%低減

✓ 従来同等の密着性・耐候性・高伸縮性を維持
✓ CMR Free設計で安全性向上

作業効率と省エネ性能

UVプリンターのため印刷と同時に瞬間硬化。乾燥待ち時間がなく、即ラミネートが可能です。
単相100Vで稼働し、同じような機種に比べて電力を大幅にカットできます。さらに、メディア自動調整や原点自動位置決め機能により、段取り時間も短縮されます。

✓ 瞬間硬化で即ラミネートが可能

✓ 単相100Vで導入しやすい
✓ 同機種と比較し電力を大幅にカット
✓ 段取り時間短縮で生産性向上

対応力と用途の広さ

幅280~2,500mm、厚み最大50.8mm、重量25kgまで対応。リジッドはA4~4×8サイズ(搬送幅1,300mmまで)まで印刷可能です。ボードサイン、アクリルサイン、チャンネル文字、什器、ファブリックなど、店舗装飾やサイン分野に幅広く活用できます。横方向に3面付けできる点もポイントで、アクリルキーホルダーのようなグッズ系アイテムの印刷にも適しています。

✓ ロール・ボード両対応

✓ 最大厚み50.8mmまで対応
✓ サイン・店舗装飾用途に最適
✓ 内製化推進に貢献

表現力と印刷性能

スタガヘッド構成により3~5層プリントが可能。2.5D(厚盛り)印刷やクリアインクによるテクスチャー表現にも対応します。4色構成では4×8サイズを最大約5.3枚/時で出力可能。量産と高付加価値の両立を実現します。

✓ 多層・厚盛り印刷に対応
✓ クリアインク表現に対応
✓ 最大約5.3枚/時の生産性(4色構成/4×8サイズ)
✓ 量産と付加価値の両立

総括

UJ330H-160】は、「搬送の安定性」「環境配慮」「高付加価値表現」を兼ね備えたハイブリッド型UVプリンターです。

ロールとフラットベッドを分けて導入する必要がない点も大きな魅力。サイン業界や店舗装飾分野において、安定した品質と収益性の両立を目指す現場にとって、有力な選択肢となる一台といえるでしょう。

【動画はこちらから】

ニチエ株式会社

溶剤用グリッターフィルムや、参考出品のアクリルミラー【Clair Mirror】などが展示されていました。

溶剤用グリッターフィルムは、塩ビ素材の中にグリッターを閉じ込めた構造で、ラメ落ちの心配が少なく、意匠性と実用性を両立した装飾用フィルムです。サインやディスプレイ用途において、光を受けてきらめく高付加価値な表現が可能で、店舗装飾のアクセントとして活用の幅が広がりそうです。

参考出品のアクリルミラー【Clair Mirror】は、アクリル板に金属を真空蒸着させた鏡です。ガラスミラーと比較して約半分の軽さで、割れにくく、万が一破損した場合でも鋭利な破片が飛び散りにくいため、安全性に優れています。曲面や特殊形状への加工も可能で、従来のガラスでは難しかったデザイン表現にも対応できます。シルバーカラーには表面にハードコート加工が施されており、耐擦傷性にも配慮されています。

加工面では、ルーター加工機によるカットや穴あけに対応しており、【ZUND】ユーザーにとっても扱いやすい素材といえそうです。軽量・安全・加工性を兼ね備えた意匠素材として、インテリアやディスプレイ分野での活用が期待されます。

Tao space

100%PET素材で作られた吸音パネルを展示。

素材が柔らかく折り曲げることもできるため、一風変わったデザインにも対応可能です。材料の80%にリサイクルペットボトルを使用した環境配慮型素材で、サステナブルな商空間づくりに適しています。


加工適性も高く、【ZUND】との相性が良いためカットやVカットなど多様な形状加工が可能。100%PET素材のためレーザー加工にも対応し、文字のマーキングも行えます。ルーター加工で彫り込みを施してマグネットを仕込む、接着して積層し厚みを持たせるなど、アイデア次第で用途は大きく広がります。


さらにUV印刷との相性も良好で、出力後にカット加工を組み合わせることで、デザイン性と機能性を兼ね備えた付加価値の高い商品を制作できます。

なお、セルカムでも5月頃より取り扱いを開始予定です。ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

swissQprint

サンプルを中心とした展示構成でした。swissQprintといえば、部分的に3D効果を加えることでインパクトのある演出ができる【droptix】が特長です。


デジタル箔を活用した加飾サンプルや、インクを厚く盛ることで立体感を演出した厚盛表現のサンプルも展示。UVならではの白インクやクリアインクを駆使した多層表現により、従来のフラットな印刷物とは一線を画す仕上がりとなっていました。


そのほか、展示されていた大理石調の台座は、ハニカムボードに印刷されたもので、素材の軽さを活かしながらも重厚感のあるビジュアルを表現していました。

高精細かつ加飾表現に強みを持つswissQprintは、サイン用途にとどまらず、インテリア装飾や高級ディスプレイ分野への展開可能性を感じさせる内容でした。実機展示はなくとも、出力品質の高さと表現力を十分に印象づけるブースでした。


統括

今回のJAPAN SHOPでは、単なる商品の紹介にとどまらず、「どのように価値を生み出すか」に焦点を当てた展示が印象的でした。


UVプリンターの実機やサンプル展示を通じて、単に出力するだけでなく、高速・高画質での量産対応や、厚盛表現や素材との組み合わせによる表現力の拡張が重視されていることを実感しました。


また、吸音パネルのようなリサイクル材を活用した環境配慮型素材も注目されており、店舗装飾はデザイン性に加え、機能性や持続可能性も求められる時代へと進化していると実感しました。