4月17(水)～19日(金)の日程で東京ビッグサイトにて開催されました『FASHION WORLD TOKYO 2024』。

MIIMKI/EPSON/HASHIMAの3社が参加されているということで見学に行ってまいりました。

簡単ではございますが、当日の展示の様子をレポートさせていただきます。

MIMAKIブース

MIMAKIブースでは、TS330-160の顔料転写モデル【TRAPIS】の実機展示、サンプル展示を実施。

【TRAPIS】は、分かりやすく説明すると、昇華プリントの技法で顔料転写を行うようなイメージです。プリントにはプリンター・専用インク・・専用転写紙・専用転写機の4点セットが必要となり、昇華転写のプリント工程に似ています。

顔料のインクなので、ポリエステルの繊維の中に定着するものとは異なり、生地の上に顔料が乗っかっている仕組みです。なので、ポリエステル以外の素材にも転写ができるということになります。

展示されていた生地のほとんどがコットン生地で、プリントした生地を使った家具などの展示もされていました。

プリントには転写機が必要なわけですが、今までの昇華用の転写機では圧力が足りないため、【TRAPIS】での転写機としては使えないとの事。逆に、圧力を加えることができる転写機は、昇華プリントにも使えるそうなので、現在昇華プリントをやられているユーザーは転写機を新たに導入する必要があるが、新規参入しようとするユーザーは圧力を加えるタイプを導入しておけば両方に使うことができるそうです。

生地に転写をすると、樹脂のコーティング層まで転写されるので若干のごわつきが出るのも特徴。アパレル向きというよりはホームテキスタイル向きのプリント技術ということです。

洗いも蒸しもない作業工程で、簡単にコットン生地にプリントができるシステム【TRAPIS】。6月の発売開始に向けて準備を進めているそうです！

他にも、アパレル関連として【TxF150-75】の実機展示。オリジナルTシャツ作成では次々と導入が進んでいるDTFプリンター。既にご存じの方も多いようで、需要の高さを感じました。

EPSONブース

EPSONブースでは【Monna Lisa ML-13000】のサンプル展示。

最新型のEPSON Mona Lisa。13個のプリントヘッドを搭載した顔料プリンターのサンプル展示。さすがに機械が大型すぎて会場には持ってくることができなかったということですが、その分色々なテキスタイルにプリントしたサンプルを展示されていました。

　従来のアナログ方式の染料プリントと比較して、プリントプロセスにおける水の使用量を約97%削減できるシステムとして、欧州をはじめ、世界中から注目されている次世代のテキスタイルプリンターとの事です。

機械が高額なので、ボリュームユーザー向けのプリンターではあるものの、来場者の中には興味を持っていただける会社も数社あったようです。

他にも新発売されました小型のフラットベットUVプリンター【SC-V1050】や、新型DTGプリンター【SC-F1050】の実機展示。

どちらも新型のプリンターで、色々な方がご覧になられていました。

UVプリンターの方は、アパレルとは直接関連がないので初めて見る方も多かったようですが、UVプリンターで印刷されている身近なものを教えてあげると興味を持っていただけていたとの事。

一方ガーメントプリンターは定番ではあるものの、来場者の反応は上々のようでプリントデモを行っていました。

HASHIMAブース

HASHIMAブースでは検針機の新型モデルと、Ｘ線検査機の実機【HN-2880CS-120】の展示。セルカムとしてはプレス機の方がなじみの多いHASHIMAですが、HASHIMAといえば検針機といわれることも多いメーカーです。

検針機とは、名の通り完成したものに対し針が残っていないかを検査する機械。ぬいぐるみに縫製中に折れてしまった針が残っていたら、恐怖ですよね。でも安心してください。検針機があれば、どんなに小さな金属片でも見逃すことなく探知いたします。

クッション製作や、ぬいぐるみ製作なんかでも活躍する検針機。セルカムでも販売しておりますので是非、ご興味ある方はお問い合わせください。

他にもX線検査機【HNX-S665NDS】の実機展示。空港や、テーマパークなど、危険物の持ち込みに対しての重要なセキュリティー対策として、色々な場所に導入されているHASHIMAのX線検査機。

インクジェットとは若干離れますが、こちらの取り扱いもしておりますので、是非お問い合わせください。

テキスタイル業界にも参戦3DプリントのSTRATASYS

その他に気になったブースとして、かねてから耳にしてはいましたが、STRATASYSのブースにて、生地に直接UVプリントを印刷する方法で３Dプリントを行ったサンプルの展示がありました。生地に３Dプリントなのでボロボロ取れそうなイメージですが、洗濯にも耐えられるとの事で服装にもちゃんと使えるとの事です。クリアーインクも搭載しているようで、レンズのような見せ方をしているサンプルもありました。

実際ファッションショーなどでも使われたそうで、今後の展開が楽しみです。

まとめ

今回色々機械を見させていただきましたが、MIMAKI【TRAPIS】/EPSON【Monna Lisa】/STRATASIS【J850】など、新しいテクノロジーでのテキスタイルプリント技術が続々出てきています。

それだけまだまだ可能性の広がる業界です。これから参入をお考えの方、既存の業務に新たなものを加えてオリジナリティーを加えたい方、是非セルカムにご相談ください！