ミマキエンジニアリング JV330-160/130 CJV330-160/130特集
この春ミマキエンジニアリングが販売を開始したフラッグシップモデルの330シリーズ。
今回は溶剤機種〈JV33--160/130・CJV330-160/130〉について取材してまいりました。
株式会社ミマキエンジニアリング 営業本部 JP事業部 JPマーケティング部 小林部長・SGグループ 李様にご対応いただきました。
--JV330・CJV330の注目すべき点、どのような製品かを伺えますか?
JV330・CJV330シリーズはJV300Plus/CJV300Plusシリーズの上位機種《フラッグシップモデル》の位置づけの商品となります。高性能な新型プリントヘッドを採用し、高速印刷時に画質を保ったままプリントすることが出来ます。
従来のプリンターではパス数を下げると、スピードが上がる反面、画質を維持するのが難しく使用できるシチュエーションが限定的になりがちでした。しかしJV330・CJV330シリーズでは、画質を落とすことなくハイスピード印刷ができます。これは新型プリントヘッドの高性能化のほかに、ミマキ独自の高画質出力を生み出すテクノロジーの進化が加わったことにより実現したと言えます。
--新しいテクノロジー【MWDT】について伺えますか?
《Mimaki Weaving Dot Technology》これにより、パス・往復の動作毎に吐出させるヘッド・ドロップの順番を、ヘッド個体差やスタガ調整の影響が出にくい最適化させ、鮮やかな埋まりの良いベタ表現を可能とします。
ベタ部分のムラの軽減、エッジ部分のシャープ化など、より美しい印刷のためにこの他にも《バリアブルドットコントロール》《2値化 Harf Tone Technology》《Maps4》《MWDT》《波形コントロール》と、計5種のミマキ独自のテクノロジーで安定した高速高画質をお約束します。
--JV330・CJV330から採用された新機能を伺えますか?
【新機能 XYスリッター】
注目すべき新機能として新たに2つ加わりました。1つ目は【XYスリッター】。こちらの機能は、出力後のメディアを巻き取る際にX軸方向にスリットを入れていき、RIP上で付けたカットマークをセンサーで読み込ませY軸方向にカットし、長方形の切り抜きカットを出力と同時進行で行うことが出来る機能です。
これにより出力後のメディアを作業台などに広げて手作業でカットしていく手間が省け、簡単にポスターなどの切り出しが行えます。カット作業を機械化することにより、カットミスや事故を減らし、作業時間の短縮ができます。また、ラミネートをかけた後のメディアでもカットできるので、塩ビシートなどのメディアでも素早く簡単にカットできます。
【新機能 メディアチェンジャー】
2つ目は最大3本のメディアを事前に装てんしておくことが可能なメディアチェンジャーです。こちらのメディアチェンジャーは軽い力で簡単にメディア交換ができます。重量級メディアも人数が多いときに事前にセットしておくだけで、片手でくるくる回すだけで取り付けが可能。オペレーターさんの負担を最大限減らすことが出来ます。
【そのほかの新機能・新機構】他にも従来のゴムワイパから布ワイパに変更になり清掃頻度を減らすことが出来たり、印刷中にLEDライトを点灯させ印刷の状況を確認しながら作業ができるなど、各所に新機能が組み込まれており、フラッグシップモデルの名にふさわしいプリンタと言えます。
【安定のSS21インク】またインクは安定のSS21インク。JV33シリーズから採用されたこのインクは乾燥性が非常に高く、色も濃く扱いやすさに長けた耐候性の高いインク。容量も2ℓのバルクタイプとなっており長時間運転でも安心。また、本モデルからバルクシステムがプリンター下部に配置されたことにより、インク撹拌が非常にしやすくなりました。こちらのインクは、おかげ様で15年も続くサイン&ディスプレイ業界の定番インクです。とにかく乾燥性が高く、耐候性も高いインクなので、制作時間に追われているオペレーターさんにも喜ばれていますし、長期間の屋外掲示でも退色などの心配も少ないと思います。
高速印刷を行いながらの高品質を実現した330シリーズ。セルカム大阪本社・東京支社ともにJV330-160のデモ機を設置しておりますので、是非ご覧にいらしてはいかがでしょうか?
小林様 李様 お忙しい中ご協力ありがとうございました。
今回ご紹介したプリンター