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サインエキスポ2024 プリンターメーカーレポート

サインエキスポ2024 プリンターメーカーレポート

先日ドイツで開催された4年に1度の展示会『Drupa』にて色々なメーカーで新商品や、コンセプトモデルなどが発表さました。SIGN EXPOでも新商品がみれるのでは!なんて噂もあり、各メーカーブースでは、様々な新商品や、新コンセプトが発表されており、賑わいを見せていました。
そんな各メーカーのレポートです!是非ご覧ください。

【EPSONブース】

DrupaにてSC-S80650の後継機種が参考出品されていたということもあり、若干の期待とともにブース見学へ。しかし残念ながら噂の後継機種の実機展示はされておらず。その代わり、【SC-P20050】の後継機の64インチ対応水性プリンターがお披露目されていました。従来機より1色追加になり、さらに色域が広がったそうです。品番等はまだ決まっていないようで、発売開始が待ち遠しい限りです。

他にも卓上のA4サイズガーメントプリンター【SC-F1050】。A4サイズのコンパクトUVプリンター【SC-V1050】の実機展示。スタイリッシュなBOX型で店舗などに置いて、魅せるプリンターとして活躍が期待される2機種でした。

それ以外では溶剤プリンターの【SC-S80650L】。レジンプリンターの【SC-R5050L】の実機展示。

いよいよSC-S80650の後継機種の話が出てきましたので、今年のEPSONも大いに盛り上がりそうです!

【Rolandブース】

先日、九州印刷情報産業展にて参考出品されました新型溶剤プリンター【XP-640】の実機展示。プリント専用機の8色モデルと4色モデルのカラーセットを選択できるプリンターです。

8色モデルは通常の【C/M/Y/K】に加え【Red/Green/Orange/Laight Black】がセットされます。Roland独自の溶剤GreenにRedが加わったということで、今までの機種よりもさらに色域が広がり、鮮やかな色合いのOrangeに加えRed系のゾーンの色を出せるようになったということで大きな話題になっていました。

出力スピードは標準の6Passで15.2/㎡と、高画質を保ちつつ高速印刷もできる速度を誇ります。【XP-640】のインクは新開発の【Eco-Solvent INK】。6Passの速度でも乾燥性が高いので問題なく巻き取ることができる優秀なインクです。

また、こちらのインクはセルカムメディア【JSC塩ビⅡグロス 不燃】との相性が非常によく、プリンターの性能を最大限生かす表現が可能なプリンターといえるのではないでしょうか。

4色モデルでは、【C/M/Y/K/C/M/Y/K】のいわゆる4色ダブル。8色に比べると色域は狭まるものの、それをカバーする出力スピードが売りのインクセットです。

発売開始時期は間もなくとなるようですが、すでに先行受注キャンペーンを行っており、複数台受注が入っているそうです。今後、溶剤プリンターの台風の目となる事は間違いないでしょう。

他にもUVプリンターの【LG-640】の実機展示。LG-640/540のキャンペーンも行っているそうなので、是非この機会にお買い求めください。

※先日お送りしました【セルマガ】におきまして、機種の誤りがございました。お詫びして訂正いたします。

誤:XR-640

正:XP-640

【MUTOHブース】

MUTOHブースでは広幅の溶剤プリンター【VJ-2638X】と、フラットベットUVプリンター【XPJ-1462UF】の実機展示。今回の展示会のタイミングに併せ新しいカラープロファイル【MUTOH WIDE COLOR CHOICE】を発表。コンセプトとしては、プリンターの色再現を最大限に発揮するNewプロファイル。

締まった『赤』『黒』!より濃く、より鮮やかに!!というもの。濃い赤や黒を出せる色域の幅を広げたプロファイル。MUTOHプリンター全般に使えるプロファイルということで、今後MUTOHのプリンターの強みになっていくのではないでしょうか。

【VJ-2638X】は、104インチのサイズの溶剤プリンター。このサイズの幅の溶剤プリンターは、以前は他社メーカーでの取り扱いがあったものの、今ではMUTOHのみでの取り扱いになっているそうです。

OKI【H3-104s】などの溶剤広幅ユーザーの買い替えや、UVプリンターだけではお置き換えられないポイントなどをうまく攻めた戦略で、販売開始から10年ほどたちますが、今でも定期的にに売れている機種だそうです。

もう一台の実機展示【XPJ-1462UF】は、先日のMUTOH大阪ショールーム訪問の際にレポートした通りのMUTOH独自の視点で作り上げたUVプリンターです。伸縮性のあるUVインクで、割れや剥がれに対し柔軟な性質を持ちます。合皮などの曲げや折などが頻繁に起こる素材にぴったりのインク。プリント面が横長なプリンターなので、グッズ製作などのボリュームユーザーの仕事もこなせる生産性の高いプリンターです。

Drupaにて発表されていた【水性UVインク】の展示はまだでしたが、年末辺りを目標に準備を進めているそうで、非常に期待の高いメーカーです。

【MIMAKIブース】

プリンターの出展数ではNo.1のMIMAKIブース。フラッグシップモデルのロールtoロールプリンター【JV330シリーズ】。昨年サインショウで大きな話題となった【UCJV330シリーズ】をはじめ、フラットベットUVプリンター【JFX600-2513】と、【CFX-2513】の組み合わせ展示と、サイン&ディスプレイにおける幅広い種類のプリンター・加工機を展示。

【JV330-160】は溶剤のフラッグシップモデルということで、価格が若干高め設定ではあるものの、販売開始から数年がたったモデルということもいありキャンペーンなどのタイミングであれば手の届きやすい価格となっています。

ハイスピード&ハイクオリティUVプリンター【UCJV330-160】。ロールtoロールのUVプリンターが高額だったころから比べると、一気に手の届くプリンターへと生まれ変わったのではないでしょうか?

フラットベットUVプリンターでも大きなシェアを占めるMIMAKIのプリンター。その中でも高速高画質モデルの【JFX600-2513】。印刷後の板ものの素材を隣に展示してある【CFX-2513】でカットを行うコンビネーション展示。

フラットベットカッターとしては、リーズナブルな価格設定なので、イニシャルコストを抑えたいユーザーにとっては魅力的なカッターです。

【まとめ】

コロナが明け、各社プリンターメーカーの動きが活発になってきており、それぞれの特徴が明確になってきたことを感じさせる展示会でした。

新型溶剤プリンター・新型水性プリンターの販売開始が待ち遠しい【EPSON】。みんなが欲しがっていたゾーンの新機種が続々発表する、今一番勢いを感じる【Roland】。プロファイルの見直しや、新インク搭載の新しいテクノロジーに果敢に挑戦する【MUTOH】。幅広いジャンルを網羅し、トータルソリューションで商品展開を続ける【MIMAKI】。

各社新商品が出そろうのは今年の秋・冬あたりでしょうか?プリンター業界の変革が起きそうな匂いがプンプン。今後の各メーカーの動きが楽しみです。

尚、HP Latexプリンターにつきましてはセルカムブースにてレポートさせていただきます。