【内覧会視察レポート】MUTOH祭2025 新技術と多角的なラインナップに注目
先日、東京 世田谷区池尻に本社を構える武藤工業株式会社の1階ショールームに置いて、MUTOH祭2025 東京が開催されましたので、見学に行ってまいりました。簡単ですがその様子をレポートいたします。
環境配慮型 水性UVプリンター【HydrAton1642】
UV特有の臭いがほとんどないため、病院や保育園などでも使用可能な壁紙プリンターとして注目されています。壁紙に特化した新しいサンプル帳も展示され、その用途の広さを示していました。


フラットベットUVプリンター【XpertJet1462UF】(参考出品)
合皮などの印刷に高い評価を得ているモデルに、印刷物の位置決めを行うカメラを搭載したモデルが参考出品されました。カット済みのアクリル素材に対し、治具なしで高精度な位置合わせ印刷が可能となるシステムで、発売が待たれる製品です。生産性向上の観点から、他社製品との競争優位性を高めることが期待されます。

デスクトップUVプリンター【XpertJet661UF/461UF】
UV印刷後のアクリル板をフチなしカットできるプリンターとして提案されています。インクの密着性と粘性がこれを可能にしており、アクリルキーホルダーなどのフチなし印刷が新たなスタンダードになる可能性を示唆しています。参入障壁の低い商材として、新規事業を検討する方にとっても注目度の高い製品です。

大判溶剤プリンター【ValueJet2638X/1938X】
発売から10年間、モデルを変えずに販売されている2600mm幅と1900mm幅の溶剤プリンターです。近年では、3200mm幅のUVやLatexプリンターが主流になったグランドワイドフォーマットですが、価格面や設置場所の制限、ウェルダー圧着の問題などから、一定数の需要に応える形で残り続けています。

大判スキャナー【CONTEX】シリーズ
図面や絵画の複製など、特殊な用途で必要とされる大判スキャナーも展示されていました。複合機では対応できない大型サイズや、素材の状態、立体物などのスキャンを可能にするラインナップが揃っていました。

その他
出力に関わるCGSのセミナーなども充実しており、多くの受講者を集めていました。
2回目の開催となったMUTOH祭は、前回と比較して会場の場所が変わったものの、来場者も多く、活気のあるイベントとなっていました。他社メーカーの参加も見られ、MUTOHの多角的なラインナップと新しい技術への取り組みが感じられる展示会でした。






