ミマキエンジニアリング(Mimaki) DCF-605PU
ミマキエンジニアリング(Mimaki) DCF-605PU
新しい付加価値 デジタルコーティング
「DCF-605PU スプレーコートセット」は、スプレー方式の超薄膜塗布でトップコート剤の消費量を最大限に抑え、エア混入のない均一膜厚でコーティングを行うことができる全く新しいオンデマンド型の「デジタル コーティングマシン」です。
標準販売価格3,969,000円(税別)
業種・用途
印刷・ポスター・POP
模型・3D造形・彫刻
スペック
項目 | 概要 |
---|---|
製品名(型番) | DCF-605PU |
メーカー名 | ミマキエンジニアリング(Mimaki) |
駆動方式 | X, Y, Z, θ軸:DCサーボモータ |
塗布可能範囲(X×Y) | 520mm × 450mm |
塗布可能ワーク厚 | 最大40mm |
セット可能ワークサイズ(X×Y) | 50~550mm × 50~450mm |
セット可能ワーク重量 | 最大10kg(点荷重不可) |
最大速度 | XY軸:300mm/sec |
塗布膜厚 | 10μm/20μm/30μm/40μm/100μm/150μm ±20% |
タンク容量 | 1,000ml |
電源仕様 | 単相 AC100V-120V/200V-240V ±10%, 50/60Hz ±1Hz |
電源・電圧 | 単相AC100-120V±10% /12A または、単相AC200-240V±10% /6A 50/60Hz±1Hz |
消費電力 | 500W以下 |
エアー供給 | 清浄乾燥クリーン圧縮空気(結露および凍結しないこと) 最高使用圧力 0.5MPa 流量 51L/min以上 |
本体サイズ | 1,170mm × 1,050mm × 1,180mm テーブル面高さ:770mm |
本体重量 | 104kg |
製品の特徴
新しい付加価値 デジタルコーティング
「DCF-605PU スプレーコートセット」は、スプレー方式の超薄膜塗布でトップコート剤の消費量を最大限に抑え、エア混入のない均一膜厚でコーティングを行うことができる全く新しいオンデマンド型の「デジタル コーティングマシン」です。
グループ会社であるアルファーデザインが培った塗布制御技術と、当社が保有する独自のXYZ軸制御技術を応用した精密な位置決め機能のコラボレーションにより高精度なコーティングを可能にしました。前後に当社のUVプリンタ(前工程)やUV硬化装置(後工程)を導入することで、印刷からコーティングまで生産工程の全自動化にも対応します。
生産工程イメージ
装置の利点
- 多品種少量生産対応
版不要で、デジタルデータがあれば必要な時に即生産が可能 - 環境対応設備
版の作成が不要のため、版洗浄が不要で汚染排出がなく環境に配慮した製品 - 低ランニングコストを実現
約10μm厚の極薄塗布を実現。重ね塗りを行ってもエアー混入のない塗布が可能 - 品質の安定性確保
塗布の自動化により、作業者による塗布量の差が軽減され品質の安定化に寄与
プラグインソフト“FineCut/Coat9 for Illustrator”(標準添付)
- Adobe Illustratorをお使いの方が一貫してお使いいただけるプラグインソフトウェア
- 塗布ずれ補正や塗布液残量表示など、オペレータの作業支援を実施
DCF-605PU スプレーコートセット 製作例
オンデマンド型スプレー方式による樹脂・金属表面への機能付与を可能にしたデジタル コーティングマシン「DCF-605PU スプレーコートセット」モデル
コーティングで製品付加価値を向上
アクリル、ポリカーボネイト、PETなどの樹脂素材やステンレスなどの金属素材の傷防止を目的とした表面保護と耐溶剤性の機能付与のほか、プリントされた加飾部分の退色低減など、後加工の工程にて製品付加価値を向上させることができます。
また、マット調に仕上がるUVプリントに対して、コーティングを付与することで、意匠性の高いグロス調への仕上がりに変容させることもできます。
低ランニングコスト
約10μmの超薄膜塗布が可能で、トップコート剤の消費量を最大限に抑えます。
A4(210mm×297mm)1枚あたり僅か0.6mlのコーティング量を実現。※膜厚設定:約10μm 選択時
コーティング膜厚 | |||||||
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約10μm | 約20μm | 約30μm | 約40μm | 約100μm | 約150μm | ||
塗布サイズ | A4 (210×297mm) | 0.6ml | 1.2ml | 1.9ml | 2.5ml | 6.2ml | 9.4ml |
A3 (297×420mm) | 1.2ml | 2.5ml | 3.7ml | 5.0ml | 12.5ml | 18.7ml | |
Max (520×450mm) | 2.3ml | 4.7ml | 7.0ml | 9.4ml | 23.4ml | 35.1ml |
※ 上記消費量は最大±20%の誤差が生じます。
※ 別途捨て打ち動作の指定秒数に伴うトップコート剤の消費量が加わります。
※ 自動塗布量調整機能をご利用の場合、流量測定動作に伴うトップコート剤の消費量が加わります。
高生産性:圧倒的な塗布スピード
約20μmの膜厚で、A4サイズ59秒、A3サイズ1分32秒の高速コーティングを実現します。
コーティング膜厚 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
約10μm | 約20μm | 約30μm | 約40μm | 約100μm | 約150μm | ||
塗布サイズ | A4 (210×297mm) | 1分12秒 | 59秒 | 53秒 | 1分3秒 | 1分35秒 | 1分20秒 |
A3 (297×420mm) | 1分56秒 | 1分32秒 | 1分21秒 | 1分38秒 | 2分40秒 | 2分17秒 | |
Max (520×450mm) | 3分20秒 | 2分27秒 | 2分11秒 | 2分46秒 | 4分41秒 | 3分58秒 |
※ 上記時間は捨て打ち動作を含まない実際の塗布時間です。
※ 別途コーティング表面の平滑化の時間が必要となる場合があります。
品質の安定性確保
スプレーバルブ / キャップ
トップコート剤を霧化させるスプレー方式のバルブ / キャップは、超薄膜塗布を可能としエア混入のない均一膜厚を実現します。
※2021年9月現在の使用保証は、丸/平両用キャップの丸吹によるアクリル板へのコーティングのみになります。
他の素材に付きましては、事前にコーティング確認を行ってください。
流量調整
バルブのマイクロメータで流量を変更することで、コーティング膜厚/塗布幅を簡単に調整することができます。
※標準添付プラグインソフトウェア「FineCut/Coat9」からの膜厚指定も可能です。
自動塗布量調整機能
環境温度と共に変化する液剤粘度に対し、常時一定のコーティング量にコントロールする自動塗布量調整機能を搭載しています。
レーザーポインタ搭載
位置合わせ用のレーザーポインタを標準装備。
「FineCut/Coat9」との連動にて、手動による位置合わせや傾き補正が可能です。
TCU-100:プロダクトの価値を高めるトップコート剤
「TCU-100」は、高圧水銀UVランプで硬化するトップコート剤です。
溶剤の揮発時間が不要な無溶剤型で塗布後すぐにUV硬化処理が可能なため、作業効率を高めます。
優れた皮膜特性
膜厚10μmで鉛筆硬度4Hの優れた耐擦過性と耐溶剤性を発揮します。
防汚性
UV硬化処理後は蛍光灯下で5日間の防汚性能を有しており、マジックインキの汚れも乾拭きで除去することが可能です。
レーザー加工時の煙による汚染も簡単に拭き取ることができるため、汚染防止保護フィルム貼りが不要です。
高い透明性
UVプリントで加飾された製品に対して、ほとんど色変化させることなく傷やインク剥がれを防ぎます。
使いやすさを更に追及
トップコート剤はボトル交換が可能で、手を汚す心配がありません。
タンク下部には荷重を電気信号に変換するロードセルセンサーが内蔵されているため、液剤残量を常時確認することができます。
使いやすい専用ソフト「FineCut/Coat9 for Illustrator」(標準添付)
Adobe Illustratorプラグインソフト「FineCut/Coat9 for Illustrator」を標準添付。
プリント/コーティング/レーザーカットをワンアプリケーションで実現します。
※プリントはUJF Seriesの標準添付RIPソフト「RasterLink」経由での出力になります。
塗布ずれ補正機能
クリアランス差による塗布ずれを調整するために塗布開始/終了位置を移動させる機能です。
経路トレース
プロットダイアログの「トレース」をクリックすると、塗布液を吐出させないで、塗布経路を確認することができます。
塗布液残量表示
塗布液残量表示のほか、塗布液ニアエンド(警告)、塗布液エンド(エラー)メッセージを表示します。
定速塗布制御
塗布幅ぶれが生じ易い加減速移動時は吐出を行なわず、一定速での移動時のみ吐出を行う制御により、始点から終点まで均一に塗布することができます。
トンボ認識機能
トンボを読み取り、位置合わせや傾き補正を行うことができる機能です。